2013年5月31日金曜日

美味しさと価格の関係

コーヒー豆(生豆)は、先物取引によって価格が決められます。

現在、取引所がニューヨークとロンドンにございます。

世界中の豆が、この二カ所で価格を決められます。
そして複雑な流通ルートが完備されていて、僕みたいな小さな店でもよりどりみどり買い付けが出来るという案配になっています。

さてお客様が豆をお選びになる際に、価格は気になるところだと思います。

コーヒー豆も相対的にいうと「値段の高い豆は、安い豆より美味しい。」というごく普通の結論になります。

ただし、先物取引という商売の形ゆえ、実力がそのまま価格に反映されていない銘柄があるのも事実です。ようするに、「美味しいの値段はリーズナブル」という豆がけっこうあります。

消費エリアのブランド信仰とか投機筋の思惑などが絡み、「価格=商品価値」というシンプルな物差しを当てづらくしているのです。

なので僕自身、これまでの有名ブランドに限らず新しい名前のコーヒーもどんどん仕入れてみようと思っています。

そして、美味しいと思った豆はお客様にどんどんご紹介していこうと思っています。


2013年5月30日木曜日

上質な豆は進化する

「コーヒーは、鮮度が命。」

この意見に異を唱える人は、まずいないでしょう。

でも僕は、このセオリーの理解のされ方に少し違和感を持っています。

「コーヒーは、焙煎した直後から劣化が始まる」「だから、少しでも新しい豆を求め、早く飲んでしまう」のが正しい。鮮度第一主義だと、まぁこんな感じです。

問題は、焙煎するとひたすら右下がりに味が落ちてしまうと、信じられていることです。

「質の良い豆は焙煎後も熟成が進み、焙煎直後とは別人みたいに芳醇な味わいをかもちだすことがある」

これは、僕がこれまでの経験で感じ続けていることです。

焙煎後1〜2週間の豆は、味が劣化するのではなく進化する。

僕はそう思います。






2013年5月29日水曜日

今日も元気に焙煎中!

世界中に、魅力的な豆がとてもたくさんあります。

焙煎人として、この豆もあの豆もどれもこれも試したくってしょうがありません。

でもあくまで商売、売れなきゃ焙煎釜は回せません。


なので、お客様あっての珈琲倶楽部。

豆を焙煎している最中に、しみじみそう思います。









2013年5月28日火曜日

そろそろアイスコーヒーがおいしい季節

今年もそろそろアイスコーヒーの季節。

当店でアイス用の豆といえば、深煎りブレンドです。

苦みとコクがトレードマークの深煎りブレンド、アイスコーヒーにはもってこいです。

「アイスコーヒーの淹れ方を教えて?」というご質問をよくいただくので、当店HPに立て方をアップしております。

興味のある方はこちらをクリック

作り立てのアイスコーヒーも美味しいけど、1〜2日冷蔵庫で寝かすとまろやかさが増すような気がします。

アイスコーヒーに使うシロップは市販のポーションタイプがお手軽ですが、お砂糖をお湯で溶かすだけで作れるので一度お試しください。

当店では、100gのお砂糖を100ccのお湯で溶いています。

作ったシロップは、粗熱を取った後容器に入れて冷蔵庫に保存します。

2013年5月26日日曜日

車載専用コーヒーメーカー!?

ドライブのお供にコーヒーを楽しむ方は多いと思います。

そんな時コーヒーは、お家でポットに詰めたり、自販機やお店で買い求めるケースがほとんどでしょう。僕だってそうです。

でも、世の中にはそれでは飽き足らない人がいるみたいです。

「車載専用コーヒーメーカー」というジャンルが存在するのです。しかも、60年代に。

知ったきっかけは、業界誌に掲載されていた映画を紹介するコラム。「愛しのタチアナ」というカウリスマキ監督作品の紹介文中に、「車載専用コーヒーメーカー」なるものが登場したのです。

60年代製「車載専用コーヒーメーカー」が見たくて、この映画を探しにレンタル屋に行ったりネット探索したり八方尽くしたんですが、どうも廃盤らしくて映画を観ることはまだ叶えられていません。

ネットでそれとおぼしき写真を見つけたので転載します。これらは、小型エスプレッソマシーンですね。

ドライブ中にコーヒーを淹れるのって、とてもめんどくさかろうと思います。

頼りないシガーソケットの電源でお湯を沸かし、豆やフィルター一式を手狭なコンソールボックスの上に広げる光景を思い浮かべるだけで、もうげんなりです。

コンビニ、自販機がうようよ林立している現代日本で「車載専用コーヒーメーカー」などというものを販売しても絶対売れない!、断言します。

追補

今回、初めてカウリスマキという監督さんを知り、レンタルにあった作品を3本観ました。「ル・アーヴルの靴磨き」「街のあかり」「過去の無い男」です。

どれも良かったです。

いろいろ整った映画には思えなかったけど、独特のオフビート感覚が癖になる監督さんだなと思いました。

ネットで拾った「車載専用コーヒーメーカー」の図

どうも、フォルクスワーゲン関連の品みたいです

これは偶然見つけた現代の「車載専用コーヒーメーカー」
フィアット500L専用のオプション品だとか。

2013年5月25日土曜日

乙武洋匡さんが入店拒否された

ネットでニュースを読んでいたら、乙武さんの事件に目が止まりました。

車椅子の乙武さんが、イタリアンレストランで入店拒否されたという件です。

僕自身、お客様をお迎えする側の人間として興味深くニュースを読みました。

どちらの言い分が正しいのか?。そんなことネットでいくら情報収集したって分かるはずありません。

原因は、お互いのちょっとした言葉の行き違いなんだろうと、推測しています。

僕がここで一番注目したのは、乙武さんが本件を店名公開してツィートしたという点です。

彼としても止むにやまれずの行動だったんでしょうが、その後の影響を考えるとお店側にちょっと同情したくなります。

僕が知り得た情報によると、お店側が理不尽一方的に乙武さんを入店拒否したとも思えないふしもありましたし。

まぁ、僕もサービス業の端くれなので、余計お店側に立つのかもしれません。

SNSコミニュケーションがもはや常識となった社会です。それによってものすごく便利になったことがたくさんあるのだろうけど、もはやその波に取り残されついて行けずにいる身としては、恩恵より受けるかもしれない不利益のほうに頭が回ってしまいます。


2013年5月24日金曜日

二刀流デビュー

野手としてすでに一軍デビューしたファイターズ大谷君が、昨夜投手として登場しました。

高卒ルーキーが外野手としてバッターボックスに立ち、先発投手としてマウンドに立つという破格の存在。マンガのシナリオで用意されても、ちょっとそれナイな〜と思えるようなことが現実に。

結果は五イニングマウンドに立ち2失点という内容。

ルーキーのデビュー戦として上出来の結果。こうなると先発してクリーンナップを打つという光景をぜひ見てみたいものです。

この常識はずれの挑戦をここまで実現しつつある本人と、それをバックアップする球団の素晴らしさにエールを送ります。

昨夜のテレビ解説者は、大谷君の今足りてないパートを拾い上げることばかりに熱心で、聞いてていい加減ウンザリしてしまいました。

二刀流などにチャレンジせず、どっちか片方に集中したほうが最良の結果を生むなんて話は、中学生だって語ります。

今後、大谷君とファイターズ球団のチャレンジがうまく行かないようなことになると、したり顔でそら見たことかの人たちが雨後のタケノコなんだろうと思います。

プロ野球史上空前絶後の出来事です、そんな声に負けずに頑張って欲しいと思います

2013年5月23日木曜日

コンビニ コーヒーバトル

今朝、配達の帰りに某コンビニのアイスコーヒーを試してみました。

ここ数年コンビニ各社のコーヒーに対する力の入れようは、同じ業界に身を置く者として大変興味深いものがあります。

これまで、宮崎でメジャーな3社のサービスを飲み比べましたが、各社共しのぎを削るだけあってなかなかのクオリティだな〜、という感想です。

挽きたての豆で一杯ずつドリップ抽出するマシンは、どのチェーンもかなり性能の良い高価な機種を投入しています。

一社を除いてセルフサービスが基本なので、最初はちょっと戸惑いますが一度試せば慣れてしまうレベルです。

価格もワンコインのせめぎあいだし、ユーザーの満足度はかなりのものだろうと思いました。

それになにより、ドアを開けた時にふわっと香るコーヒーフレーバーは何よりの癒しになります。この香りだけでもリピート率がグッと上がりそうです。

コーヒーの持つ魅力を再認識した次第です。

2013年5月22日水曜日

レギュラーとインスタントの壁

朝イチご来店のお客様に、「インスタントコーヒーは無いの?」って聞かれました。

置いていないことを告げると、そのままお帰りになられました。

ご期待に添えずに <(_ _)>でした。

ではなぜ、珈琲倶楽部にインスタントコーヒーは置いてないのか?

「そりゃ、自家焙煎の珈琲屋のオヤジがインスタントなんて認めないからだろう」、というご意見がごもっともそうです。

確かに珈琲豆の販売で生計を立てている身なので、レギュラーコーヒーに親しむ人がもっともっと増えればいいな〜とは思います。

でも、珈琲を楽しむチャンネルは多種多彩であります。

特に最近はインスタントはもとより、レギュラーにしてもカセット式とかドリップオンとか濃縮タイプとか数多百花繚乱雨あられの様相を呈しております。

そんな業界の構図の中でレギュラーだけが正しい!、なんて思い込むといろいろ間違っちゃうような気がしています。

専門店としてインスタントを扱うべきか無視するべきか?

本音としては、いつもあっちゃこっちゃと気持ちは揺れています。

ベルギーのサーフギターバンドだそうです

2013年5月21日火曜日

ストレートコーヒー・・・今週のオススメ

今週は中南米、カリブ海、アフリカ系がメインです。

全般的にまろやかな酸味と甘みを楽しめるコーヒー達です。

相変わらずカリビアンクィーンはイチオシです。「オススメは何?」の問いかけにほぼコチラを推薦していますが、リピーターさんもボチボチ増えてきているのでお客様にも相応にご満足いただけていると思います。

あと、タンザニア・オルディアニ・カラツ農園AA++も本日焙煎いたしました。

聞き慣れない名前だと思われるかもしれません。「キリマンジャロ」という通称と同義だと思ってください。

名前の末尾AA++は、タンザニア豆の格付けを表します。最高でAAなのですが、それを超える評価として++が付けられています。

要するに、タンザニアで最高級の豆ということになります。

雄大なキリマンジャロのお姿



2013年5月19日日曜日

今日はストレートコーヒーの日

日によって売れ筋が片寄るのは、どんな商売にもいえるかと。

当店の売れ筋ナンバーワンは中煎りブレンドですが、今日はストレートコーヒーを求めてこられる方が意外に多い日でした。

午前中でストレートの在庫が寂しくなったので、あわてて午後から焙煎機をフル稼働しました。

ストレートコーヒーをいろいろ選んで味の違いを楽しむのも、楽しいコーヒー趣味の一コマです。

どれを選ぶか迷ったら気軽に一声かけてくださいませ。

金魚を眺めるお客様も多い日でした

2013年5月17日金曜日

ドミニカ共和国ってどんな国?

今年三月のWBCで、本命の日本やキューバ、アメリカを押さえて見事優勝を飾ったことで一躍有名になったドミニカ共和国。

とは言うものの、首都は?、通貨は?、言語は?、政治体制は?、などなどお国の基礎知識にサッパリお答えすることが出来ないのは言わずもがな、世界地図で正確にその場所を指差すことさえ出来ない私でございます。

そんなとき、インターネット時代でホント良かったと心底思います。

図書館で半日かかりそうな情報収集が、ものの数分でサクッと終わってしまいます。

そうして集めたネット情報によると、豊かな自然を背景に観光産業がさかんで一見平和でのどかそうに見えます。

でも、やはり貧困や麻薬の問題は社会に暗い影を落としているみたいです。

野球も貧困から逃れる為の手段なのだと思うと、WBCの勝利にも心からエールを送りたい気分です。

コーヒー農園の存在も、社会から麻薬をなくす一助であって欲しい!、と切に思います。


2013年5月15日水曜日

久しぶりの更新・・・

気が付けば一ヶ月以上ご無沙汰でした。

コンスタントに日々雑感を記録していくことって、僕にはとてもハードルの高い行為みたいです。

この一ヶ月あまりの間、書く材料が何もなかったのかというと、そうでもありません。

本業の珈琲関連はもとより、ご紹介したい本や映画もいくつかあったし、プロ野球も開幕したワケですし、それなりにボチボチネタはあったのです。

ここいらでネジを締め直してガンバリたいと思います。

さて、休眠明け最初の話題は本業の珈琲です。

最近、当店に新しくデビューした豆がいくつかあります。

どれもオススメ、なかでもイチオシなのが「ドミニカ カリビアンクィーン」です。

カリビアンクィーンというネーミングとAAAグレードに釣られて仕入れてみたら大当たり!。

ブルーマウンテンに代表される、カリブ海沿岸の豆の持つ豊かな酸味と甘みを存分に楽しめる逸品です。