2013年6月30日日曜日

「滋味」という言葉が好きです。

「滋味」[1] うまい味。また、栄養のある食べ物。
    [2] 物事に感じられる深い味わい。    大辞林より

いつの頃からか、「滋味」という言葉が大好きになっていました。

滋味あふれる〜、というセンテンスは僕にとって必殺の殺し文句です。言葉のまわりに、優しい愛情を感じます。

滋味あふれる味と言われるためには、ただ美味しいだけでは駄目な気がします。そこに、作り手のもろもろの愛情が込められなければ、と思います。

最近、とても滋味な気分を味わえる音に出会ったのでご紹介します。

ロバート・プラント&アリソン・クラウスの「レイジング・サンド」というアルバム。

発売は6年ほど前になります、確かその年のグラミーを賑わしたはずです。
ロバート・プラント、言わずと知れた元レッドツェッペリンのメインボーカリスト。その彼が還暦を迎えて到達した境地がここにあります。

穏やかで静かな佇まいの曲が多いので、渋いとか枯れた境地なんてレッテルがすぐ付きそうだけど、僕的には断然「滋味」なのです。

熱心に聴くと、平易で穏やかなメロディーの中にブルース、カントリー、平穏、激情など様々な音のエッセンスが絶妙にとけ込んで混ざり合っているのがだんだんわかってきます。

最初はさりげなく、聴いてるうちにだんだん虜になっていく。そんなアルバムです。

僕のコーヒーもそうありたいと願っています。


2013年6月29日土曜日

モカが有名な理由

およそコーヒーに無関心で興味のない人でも、「モカ」という言葉がコーヒーを意味するということはご存知です。

そんなコーヒーの代名詞とも言える「モカ」について、うんちくをちょっとだけ。

「モカ」とは豆の種類を表す言葉です。イエメン産とエチオピア産の豆を総称してモカコーヒーと呼びます。

ではどうしてモカと名付けられるようになったのでしょう?

もともとモカとは、イエメン共和国の港町の名前であり、15〜17世紀にかけてイエメンとエチオピアの豆をモカ港から出荷していました。
そうこうするうちに港の名前が豆の名前として定着した、という次第です。

ただしモカ港はとっくの昔に廃れ、豆の積出港としての賑わいは歴史の彼方でございます。

港はすたれて名は残るというお話。

当時、モカ以外に積出港はいくつもありましたが、ヨーロッパの船が直接寄港を許され買い付けできるのはモカ港だけだったのです。

なのでヨーロッパ人にとってモカ港は、アラビア社会との接点として特別な場所になりました。彼らはモカという言葉に、砂漠の国の神秘を幻想したことでしょう。

そして、ヨーロッパ人の幻想が僕たち日本人に伝承するのは、もうワケありません。かくして、「モカ」はコーヒーのブランドネームとしてなが〜く君臨することになります。

たぶん、これからもずっと。

コピペと変わんないような雨空が今日も

2013年6月28日金曜日

今日のストレートコーヒーメニュー

ネットで、今日はどんなストレートコーヒーが買えるのかお知らせする。

ホームページやブログを始めた時からやりたかった事のひとつです。

そんなのたやすい事だとたかをくくっていたら、もう二年ほど過ぎてしまいました。

光陰矢の如し、なのです。

もういい加減ちゃんとせねば、なのです。

特に最近、各々ストレートコーヒー専属のファンが増えてきております。そんなお客様にとって、せっかく来たのに贔屓の豆がないというのはまことに残念な話。

前もって豆の有無がわかれば、そんな心配もご無用なのです。

近いうちに、当ブログかホームページ上にコーナーを設けようと思っています。

乞うご期待でございます。

毎度おなじみ梅雨の空

2013年6月27日木曜日

お時間あれば、どうぞ一杯

久しぶりに青空もチラッと見えて、梅雨の中休み。

どんな天気でも、お客様は大歓迎なのですが、土砂降りの日に足を運んでいただくお客様にはその気持ちさらなりでございます。

ちょっとでもお時間あれば、試飲コーヒーでも飲んでまったりとお帰りいただきたい気分は大なのです。

試飲コーナーという名前のせいか、ちょいと眉間にしわ寄せつつ飲むのかと勘違いされやすいのですが、そういう類いのものではぜんぜんございませんです。

むしろ、「おっとサービスコーヒー、ラッキー!」みたいな感じでご利用いただければ幸いです。

明日からまた雨

お買い上げの参考じゃなくてもOKです

2013年6月26日水曜日

女性を敵に回すとこわい!

今日も雨、しかも少々荒っぽく降っています。

「コーヒーが廻り世界史が廻る」の中から、エピソードをひとつ。

18世紀初頭のロンドンで、コーヒーハウスが大ブームになります。しかし、数十年後には紅茶(ティーハウス)に駆逐されてしまいます。

珈琲から紅茶へ、この選手交代はどうして起こったのでしょう?、というのがテーマです。

一般的に大英帝国政府の陰謀説が語られるケースが多いし、僕も本書を読むまでそう思っていました。
植民地に紅茶の産地があります、その国内需要拡大の為にライバルのコーヒーを迫害したという説です。コーヒーの悪癖を表に裏に喧伝し、人々をコーヒーから遠ざけたという話。

著者もこの陰謀説も含めいくつか推論を重ねますが、彼の着地点はなかなか面白い場所でした。

「女性の支持が得られなかったこと」、これがコーヒーハウス衰退の理由だと本書では読み解きます。

ロンドンのコーヒーハウスは、「男の城」であり「女人禁制」的存在だったのです。
男達は昼日中より足しげく通い詰めます。そしてコーヒーをすすりつつ、とりとめのないおしゃべりを繰り返すことに熱中するのです。
我慢ならないのがコーヒーハウスに彼氏や旦那を奪われた女性達。坊主憎けりゃナントやらで、彼女達の憎しみの対象はコーヒーハウスとコーヒーそのものに向けられるようになります。

コーヒーが彼氏や亭主を奪った、というのが彼女達のご意見。コーヒーはすっかり女性の敵になってしまいました。
そうこうするうちに、トワイニングさんがティーハウスをオープンします。この紅茶の店は、美しさと気品に溢れ女性達の支持を一気に集めます。

かくして女性達を味方につけた紅茶は、ご家庭や職場などいたるところで愛飲されるようになり、女性の敵となってしまったコーヒーは衰退してしまうというストーリー。

なるほど政府陰謀説より説得力アリだな、と僕は思います。

女性を怒らせるとどんな結末になるか、それなりに身にしみて理解できるワケでもありますし・・・。

バケツをひっくり返したような雨

2013年6月25日火曜日

今週のストレート珈琲

あまりやる気を見せなかった今年の梅雨が、先日の台風でお目覚めモード。これまでのノルマをまとめて取り返す勢いで、雨、雨、雨、の日々です。

こんな雨模様で気温もさほど上がらないお天気が続くと、焙煎プラン立てるのもひと苦労。

最近の売上動向、脳内ハードディスクに収めた長年の経験などを駆使して、何をどれだけ焙煎するのか決めます。でも、長年の経験の割にハズすこともたびたびでございます。

特に、ストレートの品揃えには腐心の日々であります。

当店では30種あまりの生豆ストックがあり、その中から順ぐり7〜8種の豆を選んで焙煎しております。

ホントは全部焙煎して「30種類の豆からお選びください」、とストックの豊富さを威張ってみたい気もするのですが (^_^;A、鮮度保持の観点で今はこれが精一杯です。

選ばれし生豆達はレギュラー選手や準レギュラー、はたまた普段はベンチウォーマーでたまに代打みたいな豆までさまざまです。

常時焙煎のレギュラークラスは問題ないとして、準レギュラーやほぼベンチウォーマーな豆をいつ焙煎するかが悩みの種です。
以前も書きましたが、当店の仕入れる豆はいずれ劣らぬ実力者ぞろい。レギュラーか否かは、やはりお客様の知名度認知度の大小によるところが大きいです。

今週は「バリ・アラビカ神山」「コスタリカ・サンタアニタ農園SHB」あたりが準レギュラー登場といったところです。

たまには知らない名前に挑戦してみませんか?

2013年6月23日日曜日

世界史、もっと知りたい

「コーヒーを楽しむのに理屈はいらない。」

至極真っ当なお言葉です。

でも、理屈や知識をいっぱい詰め込んで楽しむ人たちがたくさんいるのもまた事実。

そうしたうんちく好きは男性に多い傾向があると思うのですが、どうでしょう?。

少なくとも僕のまわりではそうです。

僕自身はコーヒーで生計を立てている身なので、好き嫌いを抜きにして日々知識や情報を蓄えて、アップデートしなければと思っております。

「コーヒーが廻り世界史が廻る」白井隆一郎著 中公新書 

そんな僕のコーヒーに対する考え方に、ひとつの方向性を与えてくれた本です。

コーヒー伝播の歴史に世界史をからめつつ書かれた本です。世界史オンチの僕にとって、平易な文章で語られるコーヒーと世界史の関係はとても理解しやすくまた興味深いものでした。

宗教や大国の興亡に、コーヒーがこれほど密接な関係にあったことをこの本で初めて知りました。
権力を持つ宗教家や為政者の元で、その計らいの中でコーヒーという飲み物は繁栄を約束されたり弾圧されたり、めまぐるしくその立場を変えていきます。

その歴史は今も続いているし、僕もその端くれの端くれでちっぽけな歯車を回しているんだと思うと、何気にしみじみしてしまいます。

見つからなかったので、買い直しました。
中古本、アマゾンにて本体16円+送料250円でした。

2013年6月22日土曜日

謎だらけ

皆さんは、コーヒーの知識をどうやって仕入れていますか?

テレビ、新聞のマスメディア、各種文献、マニアなお友達、そして豆屋のオヤジ (^_^;A、といった具合でしょうか。
ネットの情報も昨今侮りがたいものがありますがあまりに玉色混合、基本的な知識を身につけたいのなら、やはり本を何冊か持つことをオススメします。

僕も、知識の仕入れ先にそう違いはございません。各種メディアに本、それに仕入れ先の情報が加わる程度でしょうか。

なので、お客様との情報量の差はほとんどないといって過言ではありません。

とくに玉石混合とはいえネット社会の出現により、売り手と買い手を隔てていた情報の壁まであっけなく崩壊してしまいました。
かくして、売る側以上にはんぱない知識を持つお客様が珍しくない時代の到来となったのです。

負けずにこちらもアップデートせねば、と切実に思います。

そんな大量情報時代になったというのに、コーヒーには解明されない謎というのがいくつかございます。

○ コーヒーの起原

○ 焙煎の起原

○ インスタントコーヒーの発明者

以上が僕の考えるコーヒーの謎ベスト3です。

なかでも、インスタントコーヒー開発の真相には大変興味があります。

各種文献には、ジョージ・ワシントンなる人物がインスタントコーヒーの特許を取得とあります。が、しかしその数年前に加藤という日本人科学者が発明したという説もあります。しかも、ワシントンも加藤も評伝がイマイチあやふやなのです。

ミステリーのスメルがプンプンしませんか?

ウンチク元ネタの一部

2013年6月21日金曜日

こんな天気に

台風は九州西の海上で温帯低気圧に変わりました、とりあえずひと安心。

それでも梅雨前線とタッグを組んでの大雨に要注意です。

台風や大雨の日にもお客様はお見えになります。

中にはやってるかどうかわざわざ電話で問い合わせてから、ご来店されるお客様もいらっしゃいます。

「こんな天気にご来店、誠にありがとうございます」なのであります。

2013年6月20日木曜日

ブラインドテスト

台風四号が宮崎に一番接近するのは、明日の午前中みたいです。現時点で台風の勢いはさほどでもなく、明日もそう大したことなさそうな予報が流れています。

ホントにそうであって欲しいものです。

台風の影響で活発になった梅雨前線が、日本各地に大雨を降らしているみたいです。今は、台風よりこっちのほうが心配です。

さて、銘柄当てのブラインドテストは難しいって書きましたが、もう少し本音を言うと「そもそもそんなテストに意味をあまり感じない」と思っています。

豆が焙煎後に変化するというお話もしましたが、焙煎のやり方によっても味の変化を加えることができます。

豆の味は焙煎時間の長短で劇的に変化します。同じ豆なのに、酸味を強調したり苦みを強調したりすることができるのです。

豆のポテンシャルのどの部分を引き出すかは、ひとえに焙煎の工程にかかっているのです。これは、焙煎人のさじ加減で決まります。

なので、二軒の豆屋で同じ銘柄の豆を買って飲んだとしても、同じ味のように感じることのほうがまれなのです。その違いが焙煎人の個性ということになります。

焙煎方法の違い、鮮度の違い、抽出方法の違い、これらによって同じ豆とは思えないくらい味の変化は起こるのです。

やはり、銘柄当ては楽しい座興くらいに思うのが妥当だと、僕は思います。

これから雨風が強くなりそうです

2013年6月19日水曜日

「酸味のないヤツください」

台風4号が、九州四国を虎視眈々と狙ってます。

どうかお手やわらかに <(_ _)>、という気分です。

さて、下記事に初めてのお客様とのコミニュケーションが楽しい云々、と書きました。
そんな会話の中で「どんな味がお好みですか?」とお聞きすると、「酸味は苦手」と言われる方がけっこういらっしゃいます。

そうなると、僕は少々困ったモードに突入でございます。

僕の焙煎ポイントの多くは中煎り、もしくは中深煎りといったあたりです。そのポイントではとても酸味ゼロというわけにはいきません。
酸味をほとんど感じないコーヒーといえば、唯一深煎りブレンドがあるのみです。

そこで、深煎りブレンドをオススメするのですが、苦いのも嫌いと言われたりします。酸味も苦みも嫌い、という方も以外に多いのです。

僕の経験からすると酸味嫌いの方の多くは、古く酸化した後味の悪さをイメージされていました。

酸化して酸っぱくなったコーヒーのおかげで、洗練された酸味まで否定してしまうのはとてももったいない話だと思います。

良質な酸味の周りにはまろやかな甘み、コク、穏やかな苦みも漂っているのです。そんな複雑で豊かな味わいを引き出すのが焙煎人として僕の理想です。

どうぞ酸味にも、ご理解のほどひとつよろしくお願いします。

青空に不穏な雲がチラホラ

2013年6月18日火曜日

「コーヒー通」って・・・

初めてご来店されるお客様で「私は通じゃないので・・・」、とおっしゃる方がいらっしゃいます。「通じゃないので」どの豆を選んで良いかわからない、なので説明して欲しいという展開になります。

僕としては、こうした問いかけは大歓迎です。お客様の好みや日頃愛用の器具をお聞きしながらおすすめする銘柄を決めていくのは、楽しいコミニュケーションのひとつです。

さて、そんなお客様の考える「コーヒー通」ってどんな感じなのでしょう。

1、豆の知識や器具の使い方に精通している。

2、コーヒーの淹れ方に自信がある。

3、しかも、飲んだ豆の銘柄を言い当てることができる。

まぁ、こんなところでしょうか。

特に3は、「コーヒー通」の必須アイテムとして固く信じられている節があります。
コーヒーの味なんて飲み比べたって違いがサッパリ判らない、だから私は通ではない。そんな風に思われている方はたくさんいらっしゃいます。

でも、ガッカリすることはありません。

僕自身、ブラインドテストで銘柄を当てる自信なんてございません。中南米産かな?といった大ざっぱな特定はできるかもしれませんが、それ以上に精度を上げるのはとてもとてもでございます。

それになにより、ビシバシ銘柄を言い当てるような方とこれまで出会ったことがありません。

なので銘柄当てのできる人って項目は、「コーヒー通」の条件から取り除いてOKだと思います。

1とか2については、かなり一家言の持ち主がいらっしゃいます。なので、この二つの条件をクリアする人たちを「コーヒー通」と言って差し支えないのかもしれません。

でもまぁ、知識がなくて淹れ方に自信がなくても、コーヒーはたくさんの喜びを与えてくれる飲み物だと僕は思うのです。

当店にご来店いただくだけで「コーヒー通」の資格充分だと僕は思います。

2013年6月16日日曜日

どこよりも安く

当店コーヒー器具の販売価格は、ネットがライバルです。

たとえば、カリタの大人気「銅ポット900」(定価13,650円)が8,800円で買えます。同じくカリタの家庭用電動ミルの最高峰ナイスカットミル(定価25,725円)だと、15,000円で販売しております。

どちらも価格コムの最安値と勝負して決めました。

「後で調べたら、ネット価格が断然安かった」、なんてお客様を後悔させたくないのです。

僕自身、そんな気分はあまり味わいたくない派なので。

ただしこのネットバトル価格は、「豆と同時購入で」というしばりを付けさせていただいております。

そこはなにとぞご了承のほどを。

100gでも買っていただければ、ネットバトル価格にいたします。

ご希望の器具が店頭にない場合は、お取り寄せいたしますので遠慮なくお申し付けください。


2013年6月15日土曜日

完売御礼!

ハリオとボンマックのドリップセット、完売でございます。

お買い上げの皆様方、ありがとうございました。 <(_ _)>

どちらのセットも、僕が一番オススメしている円すいフィルタータイプです。少しでも円すいファンが増えるのはうれしい限りです。

円すいと普通見かける台形タイプと、どう違うの?ってご質問よくいただきます。

僕の答えは、ズバリ「安定感の差」です。

円すいフィルターを使い始めた七年ほど前は、台形タイプと併用して使っていました。味の違いにはそう期待せず、「たまには気分を変えようか」というノリです。

実際テストしてみると、フィルターの形が変わったからといって味に雲泥の差を感じることもなく、「やはり決め手は豆だよね」、などと収まっておりました。

ところが、併用し始めて一年ほど経った頃には、円すいフィルターばかり使うようになっていたのです。理由は最初に書いたとおり、「安定感」です。

何度も抽出を繰り返すうちに、味のばらつきが抑えられて味の平均値が向上してくるのをだんだん実感するようになりました。

そうなると、もう手放せなくなったという次第です。

円すいフィルターがどなたにも、どんなコーヒーにも相性抜群かどうかはわかりません。でも、当店の豆との相性がベストマッチなのは僕が保証いたします。


2013年6月14日金曜日

買ってしまった・・・。

あまりに魅力的なお値段だったので、つい買ってしまいました。

リサイクルショップで3,000円はとてもリーズナブル。

ジュエリーショップやめがね屋さんでよく見かける陳列ケースです。

一般のご家庭ではまず必要ないし、置く場所にも困る。営業店舗でもそうそう需要は無いでしょうからこのお値段になったんでしょう。

それでは、珈琲豆屋で使い道はあるのでしょうか?

買ってから使い道を考えるという、ちょっと本末転倒なムードではあります。

それでも器具のディスプレイに使ったり、コーヒー産地を世界地図ベースでご紹介するコーナーにしたりなどなど、それなりに心算はあるのです。

どんな展示スペースになるやら、乞うご期待でございます。


2013年6月13日木曜日

恥の上塗り

また野球の話ですみません、昨日の続きです。

内緒でこっそりボールの規格を変更した件について、コミッショナー氏を含むNPB関係者の記者会見が昨日行われました。

その内容たるや、あらためて驚きでございます。

コミッショナー氏は、「何も知らなかった」し、「そもそもこの件は不祥事ですらない」のだそうです。

もともと彼は、コミッショナーとして責任のかかるここ一番的に大事な状況には、ことごとく出てこない人でした。その彼が会見に応じたのだから、よほどせっぱ詰っていたのでしょう。

でも会見内容は、恐ろしく厚顔無恥で情けないコメント。

彼は、これで辞めもせずやり過ごせると思っているんでしょう。野球ファンもバカにされたものです。

僕のブログごときであーだこーだ書いたって、ごまめの歯ぎしり以下の以下でしかないことは重々承知です。
でも、いろいろリンクして思うところもあったのでつい書いてしまいました。

2013年6月12日水曜日

あまりにも姑息

またプロ野球の話です、詳細はこちらにあります。

簡単に言うと、NPBが球団、選手やファンに内緒でこっそり「飛ばないボール」から「飛ぶボール」に規格変更していました、というニュースです。

規格変更自体に問題はないのです。「内緒でこっそり」に問題どっさりです。

その原因はどうも現コミッショナーさんにあるみたいです。
元外交官の彼は、世界規格のボールを日本プロ野球でも使用するように決めます。この場合の世界規格とはほぼ大リーグ規格と同意なのですが、まぁそれはいいでしょう。

さて、彼の肝いりで導入した世界統一球ですが、実際使ってみるとホームラン数の激減やらなんやらで、観客減の元凶呼ばわりされる始末。さっぱり人気がありませんでした。

なので、もう少し「飛ぶボール」に規格変更することに。

さてここですんなり規格変更を認めたくないのがコミッショナー氏です。輝かしい履歴の持ち主である彼は、自分の下した決断が言下に否定されることに我慢なりません。

で、どうしたかというと、「内緒でこっそり」規格変更させてしらを切るつもりだったという話です。

これ、プロ野球の話だからあきれ顔するだけで済みますが、僕にはことプロ野球界だけの話だと思えません。

あんな業界こんな業界で、似たような組織のトップがいるような気がして・・・。

2013年6月11日火曜日

続 コーヒーと音楽

台風三号の直撃はなんとか免れそうですが、ときおり荒削りな雨が降っています。

さて今回は、コーヒーと音楽の親密な間柄について。

音楽が好きでコーヒーも好きという人は、たくさんいらっしゃると思います。

僕らの業界でも、それは同じです。喫茶店店主がジャズファンとかオーディオマニア、なんて話はありがちな話ですよね。

では、どうして音楽趣味とコーヒーはくっつきやすいんでしょう?

僕は、「こだわり」という言葉がキーワードかな、と思っています。

音楽(オーディオ)もコーヒーも、熱く語る人のほとんどが男性です。我々男は、うんちくをどんどん溜め込んで何かにこだわるという行為が大好きなのです。

音楽だったら、レコードやCDなどのソフトとハード(再生装置)の二つでうんちくまみれになれます。コーヒーも同様に豆(ソフト)と抽出器具(ハード)があると考えると、この両者は趣味的によく似た存在だな〜と思います。

オーディオマニアとコーヒー好きのこだわりのスタイルって、よく似ていると僕は思います。



2013年6月9日日曜日

コーヒーと音楽

本日は、すっかり雨模様。
週の後半には台風の影もチラついております。

今年の梅雨はこれまでのところ「ウンザリするほど降る」わけでもなく、「カラ梅雨で心配」という気分もあまりなく、頃合いよく雨の降る宮崎の空なのであります。

さてそんな雨のせいで心が少しクールダウンしたせいか、ゆっくりレコードを掛けてみたい気分になりました。

お店のBGMはレコード、CD、ネットラジオの中から選んでいます。以前は自前のレコードやCDを掛けることがほとんどでしたが、最近ではもっぱらネットラジオを流しています。

理由はカンタン、ネットラジオがとても楽チンだからです。

ITunesのラジオチャンネルでジャズ、ポップス、クラシックなど聴きたいジャンルを選択し、プルダウンに表れるラジオ局をクリックするだけで営業時間中のBGMはノープロブレムという案配。パソコンにアンプをつないでいるので、音質もそう悪くありません。

ネット上にはこうしたラジオ局が無数にあり、各々が個性的な選曲で音楽を流しているので個人所有の音源とは比較にならないくらいたくさんの音楽をとても手軽に楽しめます。

こうしたネットラジオの盛り上がりに反して、国内における従来のラジオ局は斜陽の一途みたいです。

聴取率の低下からデジタル化への移行もままならない、というニュースを先日読みました。

これはちょっと寂しい話です。

僕が中高生の頃はラジオがとても重要な情報源だったし、どんな番組を聴いているかで人となりが理解出来るくらい密な関係があったものです。

音楽、映画、小説、そして少々大げさだけど生き方までラジオに教えてもらったような部分が確かにありました。

そんなラジオ文化の衰退。これも時代の流れ、しょうがないんでしょうけど。




2013年6月8日土曜日

美味しさと保存方法の関係 part3

さて、ここまで述べてきたことを元に、理想的な保存方法について具体的に考えてみます。

1、どれくらいの分量を買うか?

当店の豆でしたら、3週間から一ヶ月分のストックがオススメだと思います。それだけの期間があれば、新鮮な豆が進化し成長する様を充分楽しめます。

2、保存状態は?

最初の1週間分は挽いておき、残りを豆のままで保存する。こうすれば焼きたてでもまろやかさを引き出しやすいし、ストックの後半になっても香りをより長く楽しめます。

3、ストック場所は?

専用のストッカーで保存し、コーヒー器具の保管場所と同じ所に置きましょう。

純粋に豆のコンデションのみを考えるのでしたら、この3ステップだと僕は思います。

もちろん、このやり方が唯一無比の答えでないことは言うまでもありません。特にご自分でコーヒー趣味にルーティンのある方は、僕の意見なんて大きなお世話でございます。

趣味嗜好品って、自己満足の形がいちばんの幸せでしょう、やっぱり。

2013年6月7日金曜日

美味しさと保存方法の関係 part2

保存関連のご質問でよくあるのが、豆のまま保存と挽き豆保存の関係です。

「コーヒー豆は挽いてしまうと香りも美味しさも短時間で損なわれてしまうので、豆のまま保存してそのつど挽くことを心がけましょう」

これがまぁ、いろんなところで語られるセオリーではないでしょうか。

無論おっしゃるとおり、お説ごもっともでございます。

が、しかしであります。これが焙煎して1週間くらいの豆だと必ずしもそう言えないというややこしい話があるのです。

焼きたて挽きたての豆で淹れると確かに香り立ちは抜群です。でも、のどごしのまろやかさに少々欠ける気がするし味覚もばらける感じがする、というのが僕の見解です。

理由として、焼きたて挽きたての豆はあまりに元気すぎてお湯に過剰反応しすぎるのでは?、などと考えています。

なのでお店では、あらかじめ挽いた豆でお客様にコーヒーを淹れています。こっちのほうが安定感を感じます。

確かに挽いてしまうと、香りも失われるし酸化も進むでしょう。でも、それを補ってあまりある魅力ある何かが宿るのも確かなのではと思っています

2013年6月6日木曜日

「いかにも」の消失

最近、「ブラック企業」という言葉をよく見かけます。

パワハラ、セクハラ、ムチャな労働時間などなど、雇用条件や労働環境がヒドい会社のことをそう呼ぶみたいです。

「そんな職場って昔からイロイロあったよな」、などと何を今さら的気分でネットリンクに身をまかせつつ、この話題を掘ってみました。

僕のこれまでのブラック企業見分け方。
まず、その業界自体がブラックまっくろクロの状態。なのでその業界すべての会社がブラックであると考えてまず間違いない、というケース。

あと、求人案内に際立って高い給料、夢のような福利厚生をうたってる場合も要チェック。ラクな仕事で高収入などとムシの良い勧誘には、必ず落とし穴があるのです。

まぁ、なんというか、これまでのブラックな会社はレインボーカラーのキノコみたいなもので、一目で区別できる分かりやすいものでした。

それが今では、非常に選別困難な状況になっているみたいです。

実情はわかりませんが、少なくともネットにあるブラック企業のリストを見ると、「へー、あそこもそうなの?」って感じる会社がいくつも羅列してあります。

昔はレインボーカラーのキノコだけ気をつけていれば無難だったのに、今では外見だけで毒のあるなしを判断するのが非常に難しくなっているという印象が残ります。

こうなると、「いかにもヤバそう」や「いかにもウサン臭そう」といったあからさまな「いかにも感」がちょっといとおしい感じすらします。


2013年6月5日水曜日

美味しさと保存方法の関係

今日は昨日とはうってかわり、梅雨らしい雲がたれ込める天気です。

湿気じんわり暑い日があれば少々肌寒い日もあるという、寒暖の激しい日が続いております。

体調維持に苦労する日々でございます。

さてそんな梅雨のひととき、豆の保存方法って結構気になりますよね。

当店のお客様ご質問ランキングでも、確実にベスト3にはいります。

よくコーヒー関連の本や雑誌には、「密封容器に入れて冷蔵庫」というやり方が書いてあります。なのでこのやり方を正しいと思ってらっしゃる方もたくさんいらっしゃいます。

でも僕はこのやり方にかなり疑問を持っています。

「コーヒ豆は日が経つと劣化する」という考えが冷蔵庫保存の根拠にあります。

焙煎した豆は、日に日に酸化して香りも失われ不味くなっていく。それを少しでもくい止める為に低温な場所(冷蔵庫)に保管しましょう、といった案配です。

僕が豆を「日に日に劣化する」と考えていないことは、このブログで何度か書きました。

鮮度の良い豆を冷蔵庫に入れてしまうということは、自然な熟成の道も妨げてしまうような気がするのです。

僕の考える保存法はとてもシンプルです。

買ってきた豆を保存容器に移し替え、そのままキッチン棚に置く。ただこれだけです。

ストッカーからかすかに漂うコーヒーの香りというものも、極上のアロマ効果だと思います。

2013年6月4日火曜日

美味しさと賞味期間の関係

今日はいいお天気!、でも暑さがじんわり攻めて来ます。

午前中、車で配達に行きました。九時前だというのに、車内はムッとする空気。

夏が近づく予感!。

「豆は進化する」ということを数日前に書きました。(こちらををクリック)

では、どの豆も進化のピーク(いわゆる飲み頃)は同じなのでしょうか?

僕は飲み頃って、産地や銘柄によって微妙に差異があると思っています。

どのような違いかというと。

1、中南米産の豆は、7日〜14日の間

2、東南アジア系の豆は、10日〜20日の間

3、カリブ海系の豆は5日〜10日の間

4、アフリカ系の豆は7日〜14日の間 

以上が僕の舌で感じた飲み頃タイムです。(数字は焙煎してからの日数です)

この期間以外は美味しくないというものでは決してございません、ヤンワリしためあすとお考えください。(当店の豆でしたら、優にひと月は美味しくいただけます)

「1、3、4、の地域の豆は割合飲み頃が早くやってきて、2の地域は他に比べてピークが来るのが少し遅いような気がする」、ぐらいに思っていただければ幸いです。


2013年6月2日日曜日

大谷初勝利!

日ハム二刀流ルーキー大谷君、プロ入り初勝利です。

五回まで投げて3失点勝利だから本人のコメントも嬉しさ爆発というわけではないけど、とにかく大したものです。

今朝のテレビ番組で往年の大打者張本さんは、大谷と球団に対して相変わらず辛口のコメントでした。

彼は最初から大谷の挑戦に否定的です。その姿勢は今も揺るぎません。僕は二刀流大賛成派なので張本さんの立場とは正反対。

でも、ほかの二刀流反対派と違い、彼の意見はすんなり受け入れることが出来ます。

理由は言葉の中に大谷に対する愛情を感じるからなのです。彼が二刀流を否定するのも、大谷のたぐいまれな才能を認めているからこそであり、そんな才能を潰して欲しくないという親心的想いを感じることができます。

テレビの張本さんって、昭和の香りプンプンです。もう、すっかり町内の頑固オヤジ状態。

頑固でめんどくさい存在なんだけど、無視できない不思議な魅力があります。

最近、メディアで醜悪な老人達の姿を見かけることが多いので、張本さんの一徹含みのないお姿はいっそう引き立ちます。

2013年6月1日土曜日

美味しさと生産地の関係

この間までストーブが活躍していたというのに、もう六月に突入。

今日は、梅雨のお手本みたいなお天気。

さて今回は、ストレートコーヒーを選ぶコツをちょっとだけアドバイス。

いろんな名前の豆を前に、思い悩む方はけっこういらっしゃいます。

そんな時は、まずこうお考えください。

1、中南米産の豆は、まとまりの良く飲みやすい。

2、カリブ海系の豆は、フルーティな酸味と甘みを楽しめる。

3、東南アジア系の豆は、どっしりしたコクを味わえる。

4、モカ系は、「モカ臭」と呼ばれるワインテイストの独特の味わいがある。

5、アフリカ系は、中南米系と同等のまとまりのある豆が多い。

以上、主な豆の産地を大ざっぱに五つに分け、これまた大ざっぱに特徴を記してみました。

これをひとつの手がかりに、お気に入りの一杯を探されてみてはいかがでしょうか?

細かいところは、どうぞ遠慮なくお訊きください。