左がトミオマラゴ、右が通常のトミオフクダです。
こうして並べると、よりサイズの違いを実感していただけるかと。大粒の豆はいろいろございますが、マラゴはそれらとは次元の違う大きさと言ってよいでしょう。
さて、焙煎と試飲の感想を少々。
これだけ大粒の豆ならば、さぞかしにぎやかにパチパチはじけてくれるだろうと想像しながら、初釜スタートしました。
途中の挙動は普通の豆とさして変わらず、釜温上昇タイムも通常通りでした。
そしていよいよフィニッシュ間近、いつものように最初のハゼ音を聴こうと釜に耳を澄ませます。すると、定刻のタイミングで最初のパキっという乾いたハゼ音が聴こえました。よしよし、これからパチパチと小気味いい音が鳴り続けるぞ〜、と思いきや後続のパチが一向に聴こえて来ません。
エー何で〜?と少々あせりつつ、テストスプーンで豆を繁盛にチェックしながら色味とふくらみ具合で煎り止めのタイミングを計る有視界飛行にチェンジしてなんとか焙煎を終了しました。
必要十分に芯まで熱を通し、しかも中煎りレベルで煎り止めするというのはハードル高いな〜と思っていましたが、うまく行ってひと安心です。
あとでお客様に、豆粒が大きくて重いからハジけなかったんじゃないの?というご意見をいただきました、なるほどそうかと納得した次第です。
お次はドリップして試飲します。
泡立ちの粒が大きくお湯が豆を伝ってサーバーに落ちて行くスピードが他の豆に比べて早い気がします。
それゆえ、あっさりさらっと系に仕上がったかなと思いながら一口すすってみましたが、しっかりとした力強いコーヒーでした。雑味少なく自然の甘みを感じる上品な味わいです。
粒が大きいと美味しいのか?、単に珍しいというだけではないのか?、などと仕入れた僕自身が半信半疑状態でしたが、やはりトミオフクダのブランドは間違いなかったです。
今週のおすすめコーヒー決定です。