2013年6月30日日曜日

「滋味」という言葉が好きです。

「滋味」[1] うまい味。また、栄養のある食べ物。
    [2] 物事に感じられる深い味わい。    大辞林より

いつの頃からか、「滋味」という言葉が大好きになっていました。

滋味あふれる〜、というセンテンスは僕にとって必殺の殺し文句です。言葉のまわりに、優しい愛情を感じます。

滋味あふれる味と言われるためには、ただ美味しいだけでは駄目な気がします。そこに、作り手のもろもろの愛情が込められなければ、と思います。

最近、とても滋味な気分を味わえる音に出会ったのでご紹介します。

ロバート・プラント&アリソン・クラウスの「レイジング・サンド」というアルバム。

発売は6年ほど前になります、確かその年のグラミーを賑わしたはずです。
ロバート・プラント、言わずと知れた元レッドツェッペリンのメインボーカリスト。その彼が還暦を迎えて到達した境地がここにあります。

穏やかで静かな佇まいの曲が多いので、渋いとか枯れた境地なんてレッテルがすぐ付きそうだけど、僕的には断然「滋味」なのです。

熱心に聴くと、平易で穏やかなメロディーの中にブルース、カントリー、平穏、激情など様々な音のエッセンスが絶妙にとけ込んで混ざり合っているのがだんだんわかってきます。

最初はさりげなく、聴いてるうちにだんだん虜になっていく。そんなアルバムです。

僕のコーヒーもそうありたいと願っています。


2013年6月29日土曜日

モカが有名な理由

およそコーヒーに無関心で興味のない人でも、「モカ」という言葉がコーヒーを意味するということはご存知です。

そんなコーヒーの代名詞とも言える「モカ」について、うんちくをちょっとだけ。

「モカ」とは豆の種類を表す言葉です。イエメン産とエチオピア産の豆を総称してモカコーヒーと呼びます。

ではどうしてモカと名付けられるようになったのでしょう?

もともとモカとは、イエメン共和国の港町の名前であり、15〜17世紀にかけてイエメンとエチオピアの豆をモカ港から出荷していました。
そうこうするうちに港の名前が豆の名前として定着した、という次第です。

ただしモカ港はとっくの昔に廃れ、豆の積出港としての賑わいは歴史の彼方でございます。

港はすたれて名は残るというお話。

当時、モカ以外に積出港はいくつもありましたが、ヨーロッパの船が直接寄港を許され買い付けできるのはモカ港だけだったのです。

なのでヨーロッパ人にとってモカ港は、アラビア社会との接点として特別な場所になりました。彼らはモカという言葉に、砂漠の国の神秘を幻想したことでしょう。

そして、ヨーロッパ人の幻想が僕たち日本人に伝承するのは、もうワケありません。かくして、「モカ」はコーヒーのブランドネームとしてなが〜く君臨することになります。

たぶん、これからもずっと。

コピペと変わんないような雨空が今日も

2013年6月28日金曜日

今日のストレートコーヒーメニュー

ネットで、今日はどんなストレートコーヒーが買えるのかお知らせする。

ホームページやブログを始めた時からやりたかった事のひとつです。

そんなのたやすい事だとたかをくくっていたら、もう二年ほど過ぎてしまいました。

光陰矢の如し、なのです。

もういい加減ちゃんとせねば、なのです。

特に最近、各々ストレートコーヒー専属のファンが増えてきております。そんなお客様にとって、せっかく来たのに贔屓の豆がないというのはまことに残念な話。

前もって豆の有無がわかれば、そんな心配もご無用なのです。

近いうちに、当ブログかホームページ上にコーナーを設けようと思っています。

乞うご期待でございます。

毎度おなじみ梅雨の空

2013年6月27日木曜日

お時間あれば、どうぞ一杯

久しぶりに青空もチラッと見えて、梅雨の中休み。

どんな天気でも、お客様は大歓迎なのですが、土砂降りの日に足を運んでいただくお客様にはその気持ちさらなりでございます。

ちょっとでもお時間あれば、試飲コーヒーでも飲んでまったりとお帰りいただきたい気分は大なのです。

試飲コーナーという名前のせいか、ちょいと眉間にしわ寄せつつ飲むのかと勘違いされやすいのですが、そういう類いのものではぜんぜんございませんです。

むしろ、「おっとサービスコーヒー、ラッキー!」みたいな感じでご利用いただければ幸いです。

明日からまた雨

お買い上げの参考じゃなくてもOKです

2013年6月26日水曜日

女性を敵に回すとこわい!

今日も雨、しかも少々荒っぽく降っています。

「コーヒーが廻り世界史が廻る」の中から、エピソードをひとつ。

18世紀初頭のロンドンで、コーヒーハウスが大ブームになります。しかし、数十年後には紅茶(ティーハウス)に駆逐されてしまいます。

珈琲から紅茶へ、この選手交代はどうして起こったのでしょう?、というのがテーマです。

一般的に大英帝国政府の陰謀説が語られるケースが多いし、僕も本書を読むまでそう思っていました。
植民地に紅茶の産地があります、その国内需要拡大の為にライバルのコーヒーを迫害したという説です。コーヒーの悪癖を表に裏に喧伝し、人々をコーヒーから遠ざけたという話。

著者もこの陰謀説も含めいくつか推論を重ねますが、彼の着地点はなかなか面白い場所でした。

「女性の支持が得られなかったこと」、これがコーヒーハウス衰退の理由だと本書では読み解きます。

ロンドンのコーヒーハウスは、「男の城」であり「女人禁制」的存在だったのです。
男達は昼日中より足しげく通い詰めます。そしてコーヒーをすすりつつ、とりとめのないおしゃべりを繰り返すことに熱中するのです。
我慢ならないのがコーヒーハウスに彼氏や旦那を奪われた女性達。坊主憎けりゃナントやらで、彼女達の憎しみの対象はコーヒーハウスとコーヒーそのものに向けられるようになります。

コーヒーが彼氏や亭主を奪った、というのが彼女達のご意見。コーヒーはすっかり女性の敵になってしまいました。
そうこうするうちに、トワイニングさんがティーハウスをオープンします。この紅茶の店は、美しさと気品に溢れ女性達の支持を一気に集めます。

かくして女性達を味方につけた紅茶は、ご家庭や職場などいたるところで愛飲されるようになり、女性の敵となってしまったコーヒーは衰退してしまうというストーリー。

なるほど政府陰謀説より説得力アリだな、と僕は思います。

女性を怒らせるとどんな結末になるか、それなりに身にしみて理解できるワケでもありますし・・・。

バケツをひっくり返したような雨

2013年6月25日火曜日

今週のストレート珈琲

あまりやる気を見せなかった今年の梅雨が、先日の台風でお目覚めモード。これまでのノルマをまとめて取り返す勢いで、雨、雨、雨、の日々です。

こんな雨模様で気温もさほど上がらないお天気が続くと、焙煎プラン立てるのもひと苦労。

最近の売上動向、脳内ハードディスクに収めた長年の経験などを駆使して、何をどれだけ焙煎するのか決めます。でも、長年の経験の割にハズすこともたびたびでございます。

特に、ストレートの品揃えには腐心の日々であります。

当店では30種あまりの生豆ストックがあり、その中から順ぐり7〜8種の豆を選んで焙煎しております。

ホントは全部焙煎して「30種類の豆からお選びください」、とストックの豊富さを威張ってみたい気もするのですが (^_^;A、鮮度保持の観点で今はこれが精一杯です。

選ばれし生豆達はレギュラー選手や準レギュラー、はたまた普段はベンチウォーマーでたまに代打みたいな豆までさまざまです。

常時焙煎のレギュラークラスは問題ないとして、準レギュラーやほぼベンチウォーマーな豆をいつ焙煎するかが悩みの種です。
以前も書きましたが、当店の仕入れる豆はいずれ劣らぬ実力者ぞろい。レギュラーか否かは、やはりお客様の知名度認知度の大小によるところが大きいです。

今週は「バリ・アラビカ神山」「コスタリカ・サンタアニタ農園SHB」あたりが準レギュラー登場といったところです。

たまには知らない名前に挑戦してみませんか?

2013年6月23日日曜日

世界史、もっと知りたい

「コーヒーを楽しむのに理屈はいらない。」

至極真っ当なお言葉です。

でも、理屈や知識をいっぱい詰め込んで楽しむ人たちがたくさんいるのもまた事実。

そうしたうんちく好きは男性に多い傾向があると思うのですが、どうでしょう?。

少なくとも僕のまわりではそうです。

僕自身はコーヒーで生計を立てている身なので、好き嫌いを抜きにして日々知識や情報を蓄えて、アップデートしなければと思っております。

「コーヒーが廻り世界史が廻る」白井隆一郎著 中公新書 

そんな僕のコーヒーに対する考え方に、ひとつの方向性を与えてくれた本です。

コーヒー伝播の歴史に世界史をからめつつ書かれた本です。世界史オンチの僕にとって、平易な文章で語られるコーヒーと世界史の関係はとても理解しやすくまた興味深いものでした。

宗教や大国の興亡に、コーヒーがこれほど密接な関係にあったことをこの本で初めて知りました。
権力を持つ宗教家や為政者の元で、その計らいの中でコーヒーという飲み物は繁栄を約束されたり弾圧されたり、めまぐるしくその立場を変えていきます。

その歴史は今も続いているし、僕もその端くれの端くれでちっぽけな歯車を回しているんだと思うと、何気にしみじみしてしまいます。

見つからなかったので、買い直しました。
中古本、アマゾンにて本体16円+送料250円でした。