2012年5月31日木曜日

またまた古い映画の話

ザ・バンドのドラマーだったリヴォン・ヘルムが、先月亡くなりました。
15年ほど前に喉頭がんを患い、何度か手術を繰り替えしているニュースは知っていたので覚悟はしていましたが、やはり寂寥とした気分です。

ザ・バンドとして67年のデビューから78年までに発売された9枚のアルバムは、今でもとても刺激に満ちています。僕自身が年を重ねて聴けば聴くほどに新たな魅力、発見があります。
でも若い頃は、彼らのジジムサイ風貌と枯れまくったサウンドがどうしてロックなんだろう?とさっぱり理解できませんでした。
特にデビュー作「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク」、「どこがいいんだかさっぱりわからん」からスタートして好きになるまで苦節20年ですからね。 (^_^;A


彼らの音楽との最初の出会いが映画「イージーライダー」でした。
僕が中三か高一の頃、宮崎市民会館(うわ〜懐かし!)でアメリカン・ニューシネマ大会みたいな映画のイベントの一本として初めて観ました。
田舎の思春期小僧がアメリカン・ニューシネマといかにシンクロしていたかは、すごく恥ずかしいので割愛いたしますが、とにかく映画のかもちだす「大人は嫌いだ!」的雰囲気にすごく共感していたことは確かです。


どこまでも続く一本道を自由気ままにバイクで疾走する、ピーターフォンダとデニス・ホッパー。その背景で流れるザ・バンドの「ザ・ウェイト」。
その映像は、田舎の思春期小僧にも確かに何か特別なものを運んできてくれていたんだろうと思います。
ハーレーにも乗らず、ギターを鳴らすこともせず珈琲屋のオヤジになってしまったけど。 (*'ヮ'*)