2014年3月18日火曜日

最近見た映画

もうずいぶん前から邦洋問わず、新作映画に疎くなっています。

特に米ハリウッド系の作品は、もうまったくと言ってよいほど食指が延びません。映画館はもとよりレンタル屋の最新作棚でさえ縁遠い始末、映画趣味的ご隠居状態真っ只中なのです。

そんな僕には珍しく、2010年公開のアメリカ映画「マチェート」を観ました。

たまたまメキシコからアメリカへの不法入国問題を扱ったドキュメンタリーを観たタイミングで、この映画と出会いました。

メキシコの政治腐敗、麻薬問題、不法入国、これらの問題をベースにした映画が「マチェート」です。
ところが、佇まいはあくまでB級アクション映画のテイスト。主人公はご都合主義の塊のようなストーリーをド派手に暴れまくり、そこかしこにマンガチックなアクションシーンが炸裂いたします。
個人的にはメキシコからの移民を弾圧する米上院議員役のロバート・デニーロが嬉しい怪演ぶりでした。
バイオレンスシーンが苦手な僕ですが、この映画のそれはギリで許容範囲でした。
僕はこの映画を楽しんだし、ちょっと考えさせられもしました。

映画が不法入国や麻薬腐敗の問題に、どれだけマジなアプローチを試みたのかは定かでないけど、これも現実のある部分をすくい取っていることには間違いないのでしょう。

メキシコはラテンアメリカエリアでブラジル、コロンビアに続くコーヒー生産国です。

素晴らしいコーヒーを産する国が、片方で麻薬、マフィア、ゲリラ、政治腐敗などにまみれる社会を持っている。

また、そんなやりきれない現実を突きつけられました。