2013年8月6日火曜日

豆ファイリング 004 バリ・アラビカ神山ハニー

久しぶりに焙煎したので、ご紹介します。


商品名 バリ神山 ハニー
原産地 インドネシア
生産地域 インドネシア バリ島(28指定地区)
品 種 ティピカ系カルティカ等5種(S-795、USDA762、Kartika、B1、Kobra)
標高 1150m-1650m
栽培方法 無農薬栽培(バリ州政府管理指導)
精製方法 パルプドナチュラル、天日乾燥
収穫時期 6月から9月(エイジング 3ヶ月)
船積み期 10月から12月
生産量  約4トン(受注生産)
クロップ 2011-2012

まず名前から。

バリはインドネシアの島名です。神山とは、この豆が神宿る山バトゥールで栽培されていることから付けられた俗称です。

さて、末尾のハニーです。

この言葉は、パルプドナチュラルという精製方法に由来します。

パルプドナチュラルとは、豆のまわりについたネバネバ(ミューシレージ=粘液性の糖質)を残したまま乾燥させる方法です。
この方法は、汚水量が軽減されるので環境保全に有効であり、品質的にもより甘みが増すと言われています。甘みが増すので、ハニーという愛称が付けられたというワケ。

半面、ネバネバのせいで乾燥時に発酵してしまうリスクがあり、細心の注意が必要とされます。それにほかの精製方法に比べ設備投資がかさみ、生産コストが高くなります。

なので、パルプドナチュラル精法を採用している生産者は、志し高くとても熱心であると言って過言では無いと思います。

懐の深い豆、というのが焙煎したときの印象です。

焙煎ポイントは、東南アジア系なのでやや深めです。中南米系なら苦みが支配し始めそうなポイントまで引っ張っても、甘みとコクがしっかり残るのが特徴です。
豆も気持ちよくピンと膨らみます。

穏やかで飲みやすいけど、ちゃんとコクのあるコーヒーが楽しめます。

素朴なイラストが微笑ましい!