2013年8月11日日曜日

豆ファイリング 005 ペルー・チャンチャマイヨ

チャンチャマイヨとは、産地名です。

アンデス山系の中ほどにあるチャンチャマイヨ渓谷が、この豆の故郷です。

精製方法は水洗式の天日乾燥、肥料は有機肥料中心であり無農薬で栽培されています。

優良豆の極めて平均的な履歴と言ってよいでしょう。

パルプドナチュラルとかアフリカンベッドなどキャッチーな栽培スペックこそありません。でも、なんと言ってもこの豆はアンデス出身なのです。

ペルー、アンデス、その言葉を聞くと、店主の脳内音楽プレーヤーは「コンドルは飛んで行く」のメロディーラインを自動的に演奏し始めます。

そんなこんなでエキゾチックな妄想をかき立てられたのが、この豆を仕入れようと思った最初の動機です。

披露するのが恥ずかしいくらい、とてもベタで他愛もない話です。

でも結果は大当たり、実に素晴らしい豆との出会いになりました。

焙煎は僕的には少し深めです。

この豆のまろやかな甘さの隣に静かに隠れている苦みを、ほんの少し引き出してやりたくて煎り止めポイントを少し伸ばします。

そうすれば、甘みと柔らかな酸味を楽しんだ後にさりげなく感じる苦みまで楽しめるコーヒーの完成となるのです。