真空管アンプを手に入れてから、めっきり音楽に夢中です。
そんな中、ヤフオクでピンクフロイド『原子心母』アナログ盤を手に入れました。
相場は知らないけど、帯なし日本盤で1,000円はいい買い物だったと思います。ご存知の方も多いと思いますが、中古レコード業界はちょっとした差異で数十万円のプレミアを生む恐ろしい世界です。このレコも、5〜6万の値が付いているヤツがありました。
ちなみに僕は、これまでプログレファンであった事は一度もありません。
このレコードも、中身よりジャケットが欲しくて手に入れたというのが正直なところです。僕の世代から上の洋楽好きなら、たぶん一番有名な牛の写真です。
高校時代、とてもユニークな性格の書道の先生がいました。彼は、生徒が自由に持ち寄ったカセットテープの音楽をBGMに授業をしていました。ビートルズやレッドツェッペリンを授業中に聴くというのは、なんだかとてもスリリングな気分でした。
で、ある日、クラスメイトが「原子心母」を持ってきました。
当時、プログレファンに何となく劣等感を持っていた僕は、そのクラスメイトの事がとても大人に思えたものです。ビートルズが好きと言うより、ピンクフロイドやキングクリムゾンが好きと言ったほうが賢そうなオーラを発散出来た、そんな時代です。
この牛ジャケを眺めると、プログレを好きになれば大人になれるんじゃないかと真剣に思っていたアホな自分を、ちょっと恥ずかしく思い出します。
店内BGMにはたぶん流れないと思うけど、ジャケは当分壁に飾っておこうと思います。ご同輩の方々、どうぞご覧くださいませ。