2013年11月19日火曜日

レコジャケから花咲く話もたまには

初めてご来店のお客様が、店内に飾ってあるレコードジャケットを懐かしそうに眺めてらっしゃいます。

そして、ヴェルベッド・アンダーグラウンドのアルバムが目に止まった時に、僕に向かって「ルー・リード、亡くなったね」とおっしゃいました。

40代くらいの女性のお客様でしたが、よく御存じでと思いました。

 1960年代から70年代に「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド」のリーダーとして活躍し、後のロックやパンクに大きな影響を与えたミュージシャンのルー・リードさんが27日、米ニューヨーク州サウサンプトンで死去した。

ただし、僕とルーリードの接点はヴェルベットのバナナアルバム1枚こっきりという薄さ。とてもファンと言える立場ではないし、訃報に接して深い悲しみに暮れるつながりではございません。

それでもルーリードって、なぜかずっと気になる存在でした。

中学の頃、音楽雑誌で見かけた彼のソロアルバムジャケットの写真が最初の出会いでした。なんだかよくわかんないけど、そのいかにもアート系の不良っぽさが田舎の中学生にはとても刺激的でした。

「このレコードを聴くと何かが変わる気がする」などと中学生にありがちな思い込みを抱えつつ、とても音を聴いてみたかったんだけど、当時のラジオでルーリードの曲が聴けるチャンスはほとんどなく、さりとて大枚はたいてレコードを買う勇気もなくそのまま時が過ぎてしまいました。

冒頭のお客様とは、訃報の話題以外つっ込んだお話はしませんでした。どれくらい熱心なファンだったのか少し気になります。