原産国 イエメン共和国
生産地域 イエメン首都サナア近郊の中央山脈の各産地
(ハイミ、ハラズ、バニマタル、アニシ等)
クロップ 2011-2012
品種 古くからの地場品種(ドゥワイリ、トゥファヒ、ブライ等)
精製方法 手摘み、各農家の住居の屋上等で、ポリシート上で天日乾燥
イエメンコーヒーの主要産地で、昔ながらの伝統的な手法で生産されています。
シッパーがチェリーを買い付け後、改めて乾燥し、品質保持のため12%以下まで水分を落とした状態のチェリーで保管します。
輸出オーダーが入れば脱穀、機械選別、手選別を行います。
土壌の肥沃さを感じさせる甘みを持つソフトなカップで、冷えてくると一層甘みが増し、ポッテリとした後口になります。
以上、商社資料より
店主コメント
生豆を見て、あまりの小粒さに驚きました。
僕たち焙煎人は大粒の豆を好むので、初対面は少々ネガティブモードでした。小柄なせいか、釜の中のアクションもかなり控えめです。五感を集中しないと、煎り止めサインを見逃してしまうところでした。
さて、焙煎したマタリをいそいそドリップします。
なんだか拍子抜けするくらい、すーっと口の中を通り過ぎていきます。モカ特有のパンチをあまり感じることができず、少々物足りない感じでした。
ところが数日後に飲んでみると、ガラッと印象が変わっていました。
実に豊かな風味香味が現れてマタリの本領発揮といったところです。
商社資料にあるとおり、冷めてからの美味しさは特筆ものです。
アツアツよりゆっくり冷ましてからボチボチ口に運ぶのが、オススメの楽しみ方です。
追補
商社資料にあるシッパーとは、輸出会社のことです。