2013年9月18日水曜日

日本のコーヒーは世界一

9月15日の記事で、メープルシロップ&ベーコン風味を好むアメリカ人のことを書きました。

こんなエピソードを書かずとも、アメリカ人にコーヒーグルメなイメージを持つ人はあまりいないと思います。(失礼ですが)

では、フランス人はどうでしょう?

ワインを愛するグルメ大国なんだから、コーヒーもさぞやこだわりがあるだろうと思いませんか?。少なくとも僕はそう思ってました。

なので、フランスではロブスタ種の消費が大変多い、という業界紙の記事を読んだときは少しびっくりしました。

ロブスタ豆のことは、7月13日の記事でも少し触れました。

コーヒー豆は品種として、アラビカ種とロブスタ種に分かれます
味、香りとも一級品なのがアラビカでB級品はロブスタ、簡単に言うとそうなります。

ちなみにわが国でロブスタ豆は、缶コーヒーやインスタントの原料として知られています。

業界紙のレポートでは、カプセル型エスプレッソマシーンが家庭内に普及したことによって、フランス人はアラビカの魅力に目覚めたと書いてあります。
で、よりおいしい豆を求めて高品質アラビカ豆を扱う自家焙煎店の人気が急上昇なのだそうです。

高品質アラビカ豆を扱う自家焙煎店なんて、ずいぶん前から当たり前な日本に比べ、フランスコーヒー事情のなんと遅れていることよ、と思います。

フランスでロブスタ豆が定着した理由は、ベトナムなど旧植民地がその産地だったことに関係しているそうです。

またそこですか、なのです。

コーヒーという飲み物が、19世紀の帝国主義や植民地主義にどれだけ翻弄されてきたか。僕は最近ようやくそのことを理解し始めました。

帝国主義、植民地主義行きバスの最後の乗客になった日本は、コーヒー豆に政治的経済的な策謀を施す余裕がありませんでした。

それが結果的に、純粋に味にこだわるコーヒー文化を育んだのかもしれません。