わが国で超有名なモカマタリですが、意外に素性ははっきりしません。
だいたい名前からして曖昧なのです。
以前も書きましたがモカは豆の積出港の名前、でも今は使われていません。マタリの名はイエメン産の豆ほとんどに付けられています。
なので、モカマタリという名前だけではイエメン産の豆であるという以外、出自は一切わからないのです。
ちなみにマタリという名前の由来も、確実なところは分かっていません。
イエメン有数のコーヒー産地であるバニー・マタル地方のマタルが訛ってマタリになったのでは、と言われています。
さすがコーヒー発祥の国、悠久の時の流れの中では産地がどうとか生産方法がどうしたこうしたなど、些末な問題だと思っているのかもしれません。
ところが、いろんな国で質の良い豆を生産するようになった今では、そんな老舗の余裕も中々通用しづらい世の中になってまいりました。
なので、今回ご紹介中の「イエメン マタリ A+ AL-EZZI」といったきちんとした履歴の分かる豆が生まれてくるのです。
焙煎して5日目のマタリ、いよいよ美味しくなってます。