2013年7月9日火曜日

「せめてコーヒーだけは甘く」

昨日、梅雨明したそうです。

昨年より二週間ほど早かったんだとか。

そうだったったっけ?、なのです。去年の梅雨がどうだったかなんて、さっぱり覚えていません。

去年どころかここ数日の晴天猛暑で、今年の梅雨でさえずいぶん昔のように思えます。

先日、コーヒーをお飲みいただいたお客様に「コクがあるのに苦み少なく、まろやかで美味しいね」などとお褒めの言葉をいただきました。

それはもう中煎りブレンドの特徴そのもの、ありがたき幸せでございます。

ところが、お帰りになったお客様のテーブルには、スティックシュガーとポーションミルクの空殻が2〜3個転がっていました。この感じだと、たっぷりのお砂糖とミルクでお召し上がりのご様子。

てっきりブラック飲みの感想だと思っていた僕は、少し (^∇^;)ハハ…気分でした。

それはけっして、お砂糖ミルクにダメ出し気分などではございません。

ブラックで感じる中煎りブレンドの個性を、お砂糖ミルク入りでも感じる方がいらっしゃるんだと興味深く思ったからなのです。

味覚は千差万別、人それぞれ。当たり前なことの再確認でございます。

ちなみに僕たちの社会では、コーヒーにお砂糖という習慣に否定的な方も多くいらっしゃいます。ブラックで飲むのが通なのだ、というイメージや健康的見地が原因でしょう。

でも、日本から遠く離れたグァテマラでは「人生はあまりにも苦いから、せめてコーヒーだけは甘くするの」と言って、スプーン山盛りの砂糖を何杯もコーヒーに注ぐ人達もいます。

片桐はいりさんが雑誌のコラムで、そんなエピソードを書かれていました。

はいりさん、あまりの砂糖ドカ入れに顔をしかめたら、そう呟かれたそうです。
彼女はそれ以来、砂糖ドカ入れをを目撃しても、「お飲みなさい、心ゆくまで甘くして」という気持ちになったそうです。

僕も同感です。