コーヒーの名前について、もうちょっとだけ。
その昔、コーヒーには生産国の名前が記されるだけでした。そして段々と農園の名前や栽培方法、品種、加えてイメージをより強くするために愛称まで付け足されるようになりました、というのがこれまでの流れ。
そんな変遷の中に、また新しい動きが始まっています。
それは、消費者側で味覚を評価しブランド化するという形です。
以前は、生産者側が設定した格付けで豆を吟味し、価格の優劣を決定するのみでした。今では消費者側が品評会を開催し、味のランクを決定するという動きが活発になっています。
作り手主導から消費者とのコラボへと、移り変わり始めたのです。
そうして選ばれた豆はスペシャリティコーヒーと呼び、高品質高価格の豆として市場に流通しています。
この動き、生産者の意欲向上や収入安定につながる方法としてちゃんと機能すれば一定の評価ができると、僕は思っています。