2013年6月18日火曜日

「コーヒー通」って・・・

初めてご来店されるお客様で「私は通じゃないので・・・」、とおっしゃる方がいらっしゃいます。「通じゃないので」どの豆を選んで良いかわからない、なので説明して欲しいという展開になります。

僕としては、こうした問いかけは大歓迎です。お客様の好みや日頃愛用の器具をお聞きしながらおすすめする銘柄を決めていくのは、楽しいコミニュケーションのひとつです。

さて、そんなお客様の考える「コーヒー通」ってどんな感じなのでしょう。

1、豆の知識や器具の使い方に精通している。

2、コーヒーの淹れ方に自信がある。

3、しかも、飲んだ豆の銘柄を言い当てることができる。

まぁ、こんなところでしょうか。

特に3は、「コーヒー通」の必須アイテムとして固く信じられている節があります。
コーヒーの味なんて飲み比べたって違いがサッパリ判らない、だから私は通ではない。そんな風に思われている方はたくさんいらっしゃいます。

でも、ガッカリすることはありません。

僕自身、ブラインドテストで銘柄を当てる自信なんてございません。中南米産かな?といった大ざっぱな特定はできるかもしれませんが、それ以上に精度を上げるのはとてもとてもでございます。

それになにより、ビシバシ銘柄を言い当てるような方とこれまで出会ったことがありません。

なので銘柄当てのできる人って項目は、「コーヒー通」の条件から取り除いてOKだと思います。

1とか2については、かなり一家言の持ち主がいらっしゃいます。なので、この二つの条件をクリアする人たちを「コーヒー通」と言って差し支えないのかもしれません。

でもまぁ、知識がなくて淹れ方に自信がなくても、コーヒーはたくさんの喜びを与えてくれる飲み物だと僕は思うのです。

当店にご来店いただくだけで「コーヒー通」の資格充分だと僕は思います。