2013年6月7日金曜日

美味しさと保存方法の関係 part2

保存関連のご質問でよくあるのが、豆のまま保存と挽き豆保存の関係です。

「コーヒー豆は挽いてしまうと香りも美味しさも短時間で損なわれてしまうので、豆のまま保存してそのつど挽くことを心がけましょう」

これがまぁ、いろんなところで語られるセオリーではないでしょうか。

無論おっしゃるとおり、お説ごもっともでございます。

が、しかしであります。これが焙煎して1週間くらいの豆だと必ずしもそう言えないというややこしい話があるのです。

焼きたて挽きたての豆で淹れると確かに香り立ちは抜群です。でも、のどごしのまろやかさに少々欠ける気がするし味覚もばらける感じがする、というのが僕の見解です。

理由として、焼きたて挽きたての豆はあまりに元気すぎてお湯に過剰反応しすぎるのでは?、などと考えています。

なのでお店では、あらかじめ挽いた豆でお客様にコーヒーを淹れています。こっちのほうが安定感を感じます。

確かに挽いてしまうと、香りも失われるし酸化も進むでしょう。でも、それを補ってあまりある魅力ある何かが宿るのも確かなのではと思っています